みなさんご存知の、今は亡きべんてんのお弟子さんが手掛けた牛込のお店です。
べんてんと言えば、高田馬場のつけ麺の聖地的な店で、行きたかったから並ぶ覚悟無しには行けない伝説の店です。
今でも思い出します。
14時くらいになると店主が出てきて並んでるお客さんに、
「お待たせしてすみませんね!お腹いっぱい食べさせますから、もう少しお待ちください!」
と声を掛けてくれた昭和な感じが今でも胸を焦がします。
さて、としおかにとうちゃく。
12時半くらいですが11人並んでいます。普通のラーメン屋なら30分くらいで入れる人数ですが、中々進みません。
当然後ろにはまた5、6人の行列。みんなイライラしてくるところですが、店主が出てきて、労いの声を掛けてくれます。
店主一人でやってるんです。
それはおそらくこだわりなんでしょう。
それがわかってるから誰もイライラしてるそぶりを隠します。
ようやく入店。
8席しかないので、ある程度注文が集まったら一気に茹でるので、結構前に入った一個前のお客さんも待っております。
つけ汁に入れてる砂糖のような謎の白い粉がべんてんを思い出させます。
5人分が一気に提供されました。
最近の流行りのつけ麺とは違い、旨味の詰まったさらさらしたスープにストレートな中太麺。
東池袋大勝軒や、高円寺のタロー軒を思い出させるオールドテイスト。
つけ麺はまず麺をそのままが僕の流儀。
うーん、べんてんと同じ麺。
スープを一口。
うーん、べんてんと同じ甘じょっぱ旨いスープ。
それから麺をスープにつけ食べ始めたら、あっという間に完食です。
外にはまだ10人以上が並んでるのに、
「スープ割はいかがです?」
と聞いてくるスタンスは、べんてんの時と同じ、お客さん一人一人を大事にしてくれてる感じ
がとても心が温まります。
最後に、勇気を振り絞り、
「べんてんのおやじさんはどっかで店をやってるんですか?!」
と聞いたら、
「あの人は今頃高田馬場のどっかの飲み屋で飲み歩いてるんじゃいすかね〜」
と言われ、なんだか嬉しい気分になりました。
結論から言うと、昨今の切磋琢磨してるラーメンつけめんを食べ歩いてる人からすると、すこし物足りなさもあります。
でも、ラーメンウォーカーなら、東池袋大勝軒同様、べんてんやとしおかを食べずにつけめんを食べ歩いてるとは言えないでしょう。
いろんの意味で、この味を貫いてほしい!
ご馳走様でした。